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日本エシカルヴィーガン協会

Zero-Waste: 「削減」から「想像・創造」へ

2018年2月23日 | news, news-top

もしゴミ収集が「月1回」になったらどうなるのだろう? もしゴミの量に応じて課金されるとしたら? きっと都会人は大パニックに陥るでしょう。

無駄に廃棄されているこの現状を見つめなおす必要があります。そして実は、私たちはそれによって、店頭に並んでいる商品がいかに非エシカルなのかということに気づかされるのです。zero-wasteはエシカル・ムーブメントなのです! ここでは海外の動きを紹介します。

我々が買うものの99%は、半年以内にゴミになる

世界のゴミ廃棄を推計している便利なサイトがあります。"The World Counts"です。

これによると、全世界で1年間に廃棄されているゴミの総量は、21.2億トンです。トラックに乗せると地球24周分あります。世界の人口(worldometers)は76億人ですから、1人あたり年280kg、毎日770グラムということになります。実際には都市に集中してるでしょうから、都市ではこの何倍もの量です。

しかも私たちは、買ったものの99%を半年以内に捨てているとのことです。これが膨大なゴミを生み出しているのです。

日本はどうでしょうか? 環境省のデータによると、2015年度の総排出量が4,398万トンで、1人1日あたり約1キロ(939グラム)ですので、かなりの無駄があるということでしょう。

タッパー持参に対応したイギリスのオーガニック店

イギリスで最大のオーガニック系スーパー Planet Organicでは、プラスチックゴミを減らすため、エコバッグの持参のみならず持ち込みタッパーで量り売りできるようになりました。コラムではこれを BYOT(Bring Your Own Tupperware)などと洒落た呼び方をしています。

しかも、Planet Organicでは最近、3700点ものヴィーガン商品を販売するヴィーガン専用ページを作りました。

他にも、ホールフーズ・マーケットでは果物・野菜の6割を封詰めせずに売っていて、ナッツ・豆・穀類用には紙袋を用意しています。バルク・マーケットはロンドン初の「プラスチックなし」のスーパーとなっています。

ロンドンには、ヴィーガンで、農薬不使用で、ゴミゼロのショップHetuがあります。メープルシロップも、アップルサイダー酢も、洗剤も、持参したボトルに入れられます。このようなお店が増えるといいですね。

バンクーバー市、"Zero Waste 2040"計画でゴミゼロ推進

世界的に、袋を使わない、お店には入れ物を持参する、洗剤はお酢と柑橘類の皮で代用したりと、ちょっとした工夫でゴミを減らそうとする方が増えてきました。コメやオーツをバルクで買えるようにお店に要請する方もいます。インスタでも zerowaste のハッシュタグがよくみられます。

グローバル企業でも、コカコーラ社は先日、2030年までにすべてのボトルや缶をリサイクルする方針を出し、マクドナルドは2025年までにすべての包装を再生・再利用できるものにすると宣言しました。

バンクーバーは、他の多くの都市と同じようにゴミ問題が深刻です。2015年に35.1万トンの廃棄があり、2008年から27%削減されてはいるもののまだ高水準になっています。これを2020年までに24.0万トンにする計画です。そのためには、一般家庭でゴミの7割をリサイクルかコンポストにする必要があります。

「グリーン都市」を目指して、2040年までにゴミゼロにする "Zero Waste 2040"計画も制定されました。ゴミ問題だけではなく、再生可能エネルギーの活用、環境汚染の削減、そして市民誰もが健康的な食事を取れるようにすることも計画に含まれています。


©Gerry Kahrmann / PNG

Zero-wasteをサポートするお店も増えて来ました。州内には、カナダ初のzero-waste推奨スーパーの Greenが2016年に開店。バルク販売専門の Bulk Barnは州内に16店舗あります。Kitchen Staplesは、写真のリンさんがバンクーバーでバルク専門店として始めました。2011年に石鹸・洗剤などの販売を始めたときにはすぐ消滅するとも言われてましたが、人々の関心の高まりとともに順調に伸びているようです。


©Nick Procaylo / PNG

ヴィーガン・カフェLupiiは、エシカルマインドの高いパパニアさんが2015年に始めたお店で、zero-wasteとなっています。素敵な内装はすべて廃材をリメークしています。料理に使われる果物・野菜は、規格外で捨てられるはずだったものを活用しています。カナダ全体では規格外で捨てられたりコンポストになる果物・野菜が毎年3兆円相当もあるとのことです。

パパニアさんは大学で経営学のコースを教えていますが、zero-wasteというのは「買う量を減らす、消費する量を減らす」ということだけではないといいます。「どのような影響を与えるだろうか? どこでお金を使うのがベストだろうか?」を常に自問することが重要だということです。

結局、zero-wasteムーブメントとは何なのか? 窮屈で退屈な生活を強いることではないのか?

そうではありません。求められているのは「削減」ではなく、「想像・創造」です。買う楽しみの代わりに、自分で作ることを楽しめばよいのです。買う場合にも、モノがどのように作られたか想像し、よりエシカルなものを選ぶことに喜びを得られればよいのです。

そうやって、人々のエシカル・マインドが高まれば、社会は自然と正しい方向に進むことでしょう。ぜひ、皆さんで実践していきましょう。

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